嫌いなお仕事だけど・・・。

  お米の花が咲く8月は、秋への期待がふくらみ楽しみな反面、カメムシ防除の農薬を
  散布するかどうかを決断しなければならない、気のおもい月でもあります。  
  これまで順調だった環境保全米つくりも、先月26日には宮城県の病害虫防除所
  http://www.pref.miyagi.jp/byogai/H17/keihou/keihouNo1.htm から、イネの害虫である
  カメ虫の発生が平年と比べて著しく高いと警報が出たので、当初の予定を変更して農薬を
  散布することにしました。
  農薬の使用は、5月11日の除草剤の散布で終わりにしたかったのですが、カメ虫類の
  被害を受けた斑点米が混じると品質が落ちて、茶色や黒っぽいのが混じったご飯は
  見た目もおいしくありません。
  なお、これまでに使用した農薬の合計については、今回を含めて7成分となりますので、
  宮城県の認証制度基準である9成分以下となっています。

    
カメムシ防除
8月11日
 8月2日頃から出始めたイネの穂は、田んぼ
 の面積の50%以上から穂が出る出穂期
 (しゅっすいき)を過ぎ、ちょうど3日くらい前から
 田んぼの面積の95%が出穂する穂ぞろい期
 に入りました。
 
    
  県や農協の指導では、穂ぞろい期とその7〜10日後の傾穂期の2回、農薬を散布する
  ように云われていますが、私の場合は、この時期の中間に一回だけ散布します。
  薬剤の散布量は、一反歩(約1,000平方米)当たり3キログラム散布します。

  
カメ虫類の殺虫剤の「ダントツ粉剤」
(この殺虫剤に入っている農薬の成分は1成分です)

  今回、使用する薬は粉剤なので、効き目が現れる前に雨が降ってしまうと、せっかく
  散布した薬が流されてしまい無駄になってしまいます。
  この作業をする今頃は、特に大気の状態が不安定なため、晴れマークが出ていても
  突然にわか雨や雷雨があり、毎朝テレビの天気予報とニラメッコするのですが、散布する
  と決めたあとは、それこそ、“運を天に任せる”心境で行います。
  そんな訳で朝のテレビの天気予報から、ようやく傘マークの取れた今日の散布となり
  ました。
  普段、暑い日には日中の農作業をなるべくしないようにしているのですが、今回はそんな
  のんきなことも云っていられず、マスクとゴム手袋をつけての汗だくの作業となりました。
  作業の様子は、二人でホースを引っ張って作業するので写真はありません(^_^;)
(残念!!)



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『おいらの田んぼ』  澁谷 啓
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