水の中から大空へ!

  田植えが終わってから50日目、平年より少し遅れ気味だった田んぼのイネも、このところ
  の梅雨明け(夏の到来?)を思わせるような好天のために、ひと朝ごとに葉の色も姿も
  たくましさを増し、田んぼのまわりでも、オタマジャクシのシッポが消えてカエルになって、
  元気いっぱいにそこいら中を飛び跳ねています。
  そんな中、早朝に田んぼの中をのぞいて見ると、ちょうどヤゴから羽化して赤とんぼになる
  様子に遭遇します。
    
    赤とんぼの羽化
6月下旬
 6月24日の早朝、いつものように田んぼ
 を見まわっていたら、羽化したばかりの
 赤とんぼが、朝露に濡れたイネの間から
 フワフワと飛び揚がってきます。
  葉っぱにしがみついて、羽化するのをじっと待って
  いるヤゴ。
  このお世辞にもカッコ良いとはいえない姿からは、
  大空をゆったりと飛ぶ赤とんぼの様子はとても想像
  がつきません。
 (中年太りのオヤジに、そんなことまで云われたくないってか(^_^;))
  
 
ヤゴの抜け殻(上)と赤とんぼ

    からだいっぱいに朝日を浴びながら、羽を乾かしている赤とんぼ。
    赤とんぼの一生は、卵で冬を越し、田んぼに水が入った6月前後に卵からかえって
    “ヤゴ”となり、羽化して暑い夏の間は涼しい山のほうに移動して、秋になると再び
    田んぼに帰ってきて産卵します。
    こんな赤とんぼも田んぼの中の虫を餌として育ち、無事に赤とんぼになって飛べた
    としても、今度は自分がツバメやほかの生き物に食べられたりしながら、また田んぼ
    に戻ってきて産卵できる確率というのは、ほとんど奇跡に近いくらい低いのでしょうね。
    


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『おいらの田んぼ』  澁谷 啓
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