お米の作柄は、【苗半作】!

 苗作りは、昔から“苗半作”といわれるほど、とても重要な仕事です。
 その意味は、苗の作り方次第で、その年の作柄の半分は決まってしまうということです。
 田植えのあとの日々の管理ももちろん大事なことですが、田植え後の場合は、どちらかという
 とお天気まかせ(ほかの方もそう思っているかどうかは、疑問ですが・・・(^_^;)。)の部分が多く、苗のうち
 は、人の管理のしかた次第である程度は、自分の考えているように育てることができます。
 私の家では、種をまいてから芽が出揃うまでの1週間くらいは、ビニールハウスに並べられた
 苗箱をシートで被覆して温度を調整します。
 このやり方だと天気が悪いときには、多少、芽の出方にバラツキが出る心配がありますが
 低い温度と太陽の光の下で発芽させるので、育苗器に入れて強制的に芽を出させるのとは
 違って、モヤシのような白い芽ではなく、最初から緑色の芽がでてきます。 

 4月7日(種まきから6日目)
 今年は、寒さが続いたせいもあってか、春の
 訪れが少し遅れ気味で心配していましたが
 ここ一週間前からの好天にも恵まれて、ササ
 ニシキ苗も芽が出揃ってきました。
 今日から日中は、ササニシキを被覆していた
 シートを外します。(左側のひとめぼれは、
 まだ被覆したままです。)
 
ササニシキ

拡大写真

 4月8日(種まきから7日目)


右側の幾分緑色に見えるのがササニシキです。


ひとめぼれの苗も出揃いました。

 4月11日(種まきから10日目)
(殺菌剤による消毒)
 天気が良いせいか、苗の生育も順調です。
 左側のひとめぼれもだいぶ緑色になって
 きました。
 今日は、今年の米づくりで初めて農薬を使用
 します。使用する農薬は、タチガレン液剤と
 いって苗立枯病菌(カビ)の殺菌剤で、500倍
 液を箱当たり500ml潅注します。  


これがササニシキです。


こちらはひとめぼれです。


タチガレン液剤
(この殺菌剤に入っている農薬の成分は1成分です)


殺菌剤を散布しています。

 4月15日(種まきから14日目)と4月25日(24日目)    (追肥)
 種まきしてから14日目、幼かった苗も一日ごと
 に大きくなり、緑色もだいぶ濃くなりました。
 今日は、育苗専用の「くみあい液肥2号」
 (白い容器に入っています)200倍液で箱当たり
 500ml追肥します。 
 4月25日にも同じように2回目の追肥を行い
 ました。 





 5月3日(種まきから32日目)
(殺菌・殺虫剤による消毒)

 ハウスでの育苗ももうすぐ終わりです。
 苗の姿も育てている人に似て、ズングリした
 良い苗に育ちました(^_^;)
 田植え前日に、「いもち病」や「イネミズゾウ
 ムシ」などの病害虫から苗を守るために育苗
 箱専用の箱処理剤 「ウィンアドマイヤー顆粒
 水和剤」を100倍液で箱当たり500ml灌注しま
 す。  


ウィンアドマイヤー顆粒水和剤
(この箱処理剤には、2成分の農薬が入っています)


消毒の準備中です。


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『おいらの田んぼ』  澁谷 啓
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