来年の米づくりに向けて

  稲刈りの終わった田んぼは、コンバインで裁断された稲わらが残っています。
  この稲わらをそのまま放置すると来年の代かきの邪魔になるのと夏に稲わらの腐熟が
  進むとガスの発生などにより水稲の生育に支障をきたす事になるので、稲刈り後は
  なるべく早く気温が高くわらの水分の多いうちに土にすき込みます。
  そうすると微生物が活発に働いてわらを腐らせることにより土づくりに効果があり、
  また土を反転させてひと冬、寒さをあてて土を凍みさせておくと雑草を抑えるのにも
  効果があります。
  今年は、稲刈り作業を全部息子がやってくれたので、刈取りと同時に田起こしをすることが
  できました。

    
秋起こし
9月中旬〜下旬
 今年は、稲刈りの終わった田んぼからすぐに
 田起こしをするため、トラクターを準備しておきます。
 作業場では、時には、邪魔になるときがありますが
 田んぼでは、その置き場に困ることはありません。

ただし、機械が新しいと盗難の心配があります(▼▼)
もちろん、古い機械が持っていかれないなどという
保障はどこにもありませんが・・・(^_^;)。

向こうの田んぼでは、息子が稲刈り中です。


稲刈り前にあまり雨が降らずに田んぼが
乾いているので、作業がとても捗ります。

 こちらの囲いでは、ほかの人が作っている隣の
 田んぼはまだ稲刈りが終わっていませんが、
 お先に田起こしをさせてもらいました(^_^;)

  毎日のように田んぼにかよい、イネの成長にいろんなことを教えてもらいながら、ハラハラ
  どきどきで始まった環境保全米づくりも、一番心配していた病害虫の被害などを何とか乗り
  越えて、ようやく収穫するところまでたどり着くことができました。
  収量としては、昨年ほどの豊作にはなりませんでしたが、それでも平年並みとなるようで
  品質についても、病気と倒伏に弱いササニシキも含めて、全部、一等米になりました(^o^)v

  田んぼの土の中では、もう来年に向かって“米づくり”が始まっています。
  お米は、一年に一回だけしか作ることができません。
  私の場合もあと何回、米づくりをすることができるかわかりません。
  だからこそ、来年もまた自分の想いをたくさん込めて、少しでも多くの方にそんなお米を
  味わってもらえるように、しっかりとがんばって行きたいと思っています。
(2005/10/7 記)



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『おいらの田んぼ』  澁谷 啓
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