田植えが終わってから稲刈りまでは、田んぼの見まわりが欠かせません。 苗の成長具合やアゼからの漏水箇所の有無を毎朝見て回ります。 水の管理やアゼの草刈、苗の成長に合わせた病害虫の防除などの仕事が稲刈りまで 続きます。
田植え機械でうまく植えられずに欠株になったところに手作業で補植します。 一日中作業しているわけではありませんが、毎年一週間ほどかかるようです。
除草剤を散布するのは、これでおしまいです。
田んぼごとの状態や薬の散布時期、その後の水管理によっても除草の効果に違いが 出るのですが、大したことがないと放っておくとたちまち田んぼ一面に雑草が繁茂して しまいます。
が行われています。 いもち病は、病気にかかる場所によって「葉いもち」、「穂いもち」などと呼ばれていて 葉に多く発生した場合には、草丈が伸びなくなりひどくなると稲が枯死してしまうことも あります。また穂が出たときに穂首がいもち菌に侵されると穂に養分がいかなくなり 不作の直接的な原因となる場合があります。
ったので水を落として田んぼの土が軽くひび割れするくらいに乾かします。 「中干し」は地中のガスを抜いて稲の根張りを良くし、倒伏防止に効果があり、「みぞ切り」 は「中干し」するのに無くてはならない作業です。 溝切り機はエンジンで前の車輪を回転させて、後の溝切り板で田んぼに溝を切って行き ます。切り終わった溝をつないでおくと入水・落水を速やかに行うことが出来ます。 「みぞ切り」はその後の水管理のうち、特に収穫時期の排水に効果があります。
赤とんぼが羽化していました。 赤とんぼは卵で冬を越し、田んぼに水が入った6月前後に卵からかえって「ヤゴ」になり、 今頃になると羽化し、夏には涼しい山のほうに移動して秋になると再び田んぼに帰ってきて 産卵します。 近年、使用する農薬を減らしていることもあって、たくさんの赤とんぼの羽化を見ることが できるようになりました。
が低下したり、玄米の表面が汚損されることによりお米の品質にも影響を及ぼします。 動力散布機に粉剤用の散布ホースをつないで薬剤を散布します。
田んぼのあちらこちらでは稲の穂が出てきました。
穂のひとつひとつのモミから、白い小さな花か咲いています。
花の咲いている時間は一時間から二時間くらいと言われていますが、花の開く瞬間は
気をつけていないと見逃してしまいます。
もう少しすると田んぼ一面に稲穂がなびきます。
この作業は出来ればしたくはなかったのですが、宮城県の病害虫防除所からカメムシ類
の大量発生が予想され、食害による斑点米の発生が多発する恐れがあるので防除を
徹底するようにとの「警報」が出されたことを受けて、動力散布機に粉剤用の散布ホースをつないで薬剤を散布します。 カメムシ類の被害の受けた斑点米が混じるとお米の等級に響きますし、白いご飯に虫に 食べられた着色したお米が混じったご飯は見た目でもおいしくありません。
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